2021年10月5日に提供開始となったWindows11 21H2は、公開当初からMicrosoftによりいくつかの不具合がアナウンスされています。

Windows11 21H2で報告されている不具合

・印刷しようとすると、管理者権限を要求するメッセージが表示される場合があります。この不具合はプリントサーバーとプリントクライアントPCが異なるタイムゾーンの場合に発生します。
プリントサーバーで定義された印刷プロパティが、クライアントPCに反映されない場合があり、サーバー上で定義されたカスタム設定が自動的に適用されず、デフォルトの設定で印刷されてしまいます。

・IPPプリンターのインストールが正常に完了しない場合がある。

・初めてネットワークプリンターを接続しようとしたPCにおいて、ドライバのダウンロードとインストールに失敗するケースがある。
プリントサーバーを経由してHTTP接続でプリンターにアクセスするPCで確認されています。

・レジストリキーまたはサブキーに一部の非ASCII文字を使用しているアプリケーションとWindows11との間に互換性の問題がある。
アプリケーションは開くことができず、ブルースクリーンエラー(BSoD)が発生するなど、様々な問題やエラーが発生してしまう。
影響を受けるPCにWindows11がインストールされないよう、セーフガードを適用しました。この不具合により、ベトナム産Chromium系ブラウザ『Cốc Cốc』(セーフガードID: 35891494)や、ポルトガル産アプリ『Aplicação Autenticação.gov』(セーフガードID: 36632506)が影響を受けます。

・Hyper-VまたはWindows Hypervisorがインストールされているパソコン等がOracle VirtualBox(仮想マシン / VM)が起動できなかったり、エラーが発生する場合がある。
これらを使用しているPCにはWindows11がインストールされないよう、セーフガードを適用しました(セーフガードID: 35004082)。セーフガードを緩和するには、Hyper-VまたはWindows Hypervisorを削除する必要があります。
現在、Oracleは解決に向けて取り組んでおり、2021年10月にVirtualBoxのアップデートでWindows11に対応する予定です。この問題が解決されるまでWindows11にアップグレードしないことをおすすめいたします。アップグレードしようとした場合、「VirtualBox.Available」というメッセージが表示される場合があります。

[ Windows11 バージョン21H2 解決した既知の不具合 ]

Intelの『Killer』および『SmartByte』ネットワークソフトウェアとの互換性に問題がある。これらのソフトウェアをインストールしたPC環境において、インターネットの通信速度が遅くなってしまう場合がある。
この不具合は、2021年10月13日に公開されたセキュリティ更新プログラムKB5006674にて修正されました。